姉妹からのサプライズ

今までで一番印象に残っているサプライズがあったのは、いとこの結婚式です。
私は新郎側の親族として列席しました。

 

新婦側とはその日初めて顔を合わせたのですが、新婦とそのお姉さんはまさに「見目麗しい姉妹」でした。

 

すらっと背が高くきれいな新婦と、かわいらしいお姉さん。絵になる二人は新郎新婦の次に、注目の的になっていました。

 

結婚式も中盤に差し掛かり、ゲームや二人の馴れ初めで会場が和やかになった後、新婦からのサプライズが始まりました。

 

おもむろに「見目麗しい姉妹」が立ち上がると、新婦である妹がグランドピアノの前に、お姉さんが隠してあった楽器ケースからフルートを取り出しました。
姉妹はそれぞれ準備をすると、示し合わせて曲を演奏し始めました。
それは姉妹のお母さんに向けたサプライズで、お母さんの好きだといういきものがかりの「ありがとう」の演奏でした。

 

女手一つで姉妹を育ててくれたことへの感謝があふれていました。
スポットライトの当たる姉妹の横にはスクリーンがあり、子供時代の写真とともに歌詞が映し出されていました。

 

小さいころから楽器を弾いていたようで、演奏も上手で、ドレスと振袖で引く姿も本当に美しかったです。

 

忙しい結婚式の準備と並行して練習し、遠く離れた姉妹にセッションできる時間も少なかっただろうと思うと、尊敬の気持ちすら起こりました。

 

演奏が終わると、感動と拍手に会場が包まれていたのを覚えています。
その後続けて新婦からの手紙。緩んだ心がもう耐えられる訳などありません。
初めて会った人にこんなに泣かされるなんて、と思うほど涙が流れました。
今までいろんな結婚式のサプライズを見ましたが、ここまで他人?に感情移入してしまったことはありませんでした。

 

お母さんを思う気持ちをあんなにも演奏に込められるなんて、またいつか姉妹のセッションを見てみたいです。

 

美しい姉妹の美しい演奏とその心が、とても印象に残ったサプライズでした。